2022年10月1日(土)の「ブラタモリ」は「深海~なぜ深海へ潜るのか?~」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
今回はとてもお天気がよくてよかったです。
二人とも帽子を被っていますがとてもお似合いです。
野口アナの白い帽子、とてもかわいいですね!
今回はJAMSTEC(海洋研究開発機構)のある横須賀が舞台です。
今回のタモテバコ:なぜ深海へ潜るのか?
今回の案内人:
JAMSTEC 理学博士(海洋地質学)倉本真一さん
潜航長 大西琢磨さん
潜技師 飯島さつきさん
理学博士(火山学) 田村芳彦さん
高知コア研究所 キュレーター 久保雄介さん
今回のルート:
JAMSTEC内 深海の水圧を再現できる場所
しんかい6500
展示施設
深海とは水深200メートルより深い海のことで地球全体の海の90%以上が深海です。
今回は深海に潜るワケや日本が深海に潜るための船などについてです。
★JAMSTEC発足の起源とは
1971年 発足
海洋資源掘削のため潜水技術の確立が求められた
深海へ潜り高い水圧の中でも人間が作業できるよう様々な実験が行われた
→圧力が加わると作業効率が落ちるが、圧力に順応してくると効率が上がってくる
1990年 水深300メートルでの潜水技術が確立
ここで確率された技術は今でも資源掘削や海難救助で役立っている
★しんかい6500とはどんな船か?
しんかい6500の作業スペースは深海の水圧を均等に受けるよう球体に作られています。
→とても狭い!
・全長10メートルの船体に対し、人が入る場所は直径2メートル
・潜水から浮上までいられるのは8時間
・水深6500メートルまでは往復5時間
・船内に3人の技術者が入って作業をする
→船内での作業の体勢は寝そべって行ったりとかなり無理があります。
この中で3人が8時間いるというのは驚きを隠せません!
★深海に潜るため水圧に耐えられる機械の開発
しんかい6500=水深6500メートルまで有人で潜ることが可能な日本で唯一の船
小型船舶免許1級があれば乗れる(タモリさんは持っている)
・アームやカメラがついている
・浮力材が船内に詰められており、必ず浮くようにできている
(浮力材=空気を含んだ特殊な素材でできている、高い水圧でもつぶれない)
・潜る時は重し(一枚25キロの鉄板を10枚)を持って潜り、上がる時には海に捨てる
★深海に潜るとどんなことが分かるのか?
深海がどのような所かタモリさん達はJAMSTECが撮った映像をVRを使って体感しました。
着水前の映像から始まって、着水するとあっという間に暗闇になりました。
マリンスノーと呼ばれる海中を雪のように漂うプランクトンの死骸や排せつ物が見えます。
今度はチムニーと呼ばれる熱水噴出孔が現れました。
これは高温の水が噴き出していて、時には400度に達することもあるそうです。
熱水には海底の岩石から溶け出したメタンや硫化水素などが含まれています。
→光が届かない深海ではチムニーは貴重な栄養源で独自の生態系が発達
→1970年代に発見され「20世紀最大の発見」と言われる
その後あっという間に水面が見えて深海探検は終わりました。
タモリさん達は終始きょろきょろしたり、じっと一点を眺めたり楽しそうでした。
最初の生命は海底熱水噴出孔の近くで生まれたかもしれない
=生命の起源が解き明かせるかもしれない
★海底よりさらに下の世界に注目
地球深部探査船ちきゅう=海底下7000メートルの地層まで掘り出せる
タモリさん、なんとプライベートでちきゅうに乗った事があるそうです!
新幹線に乗っている時、静岡で船を何度も見かけ、気になったからお願いしたそうです。
すごい、さすがタモリさんですね。
高知コア研究所には20万本以上のコアがあるそうです。
・海底を掘ったコアの保管庫があるのは高知(日本)、テキサス(アメリカ)、ブレーメン(ドイツ)の3か所のみ
・世界共有の財産として様々な研究に利用されている
コアは地球の古文書 地殻や気候の変動、地震など過去の記録が詰まっている
=未来の予測につなげる
★最先端の研究とはどのようなものか?
噴火活動が活発な西ノ島を調べることで地球上の大陸の成り立ちが分かってきた
どのようにして大陸が生まれたか
46臆年前 マグマで覆われている
↓
雨が降り注ぎ表面すべてが海となる
↓
地殻が薄くマントルにかかる圧力が低い→安山岩(大陸地殻)ができる
↓
安山岩が溜まる→地殻が厚くなる→マントルにかかる圧力が高い→
玄武岩(海底地殻)ができる
↓
安山岩は玄武岩に比べて比重が軽い岩石→
安山岩はプレートの下に沈み込むことができず海に溜まっていった
↓
これが大陸誕生の理由と考えられている
深海の構造と深海で噴火した岩石の成分を調べることで大陸の成り立ちが分かってきた
今回はJAMSTECを探検して深海を探ることでどのようなことが分かるのか知りました。
1970年代には深海に潜る技術がなかったころは今のような状況は想像もつかなかったんじゃないかと思います。
そう思うと大変なことを成し遂げてきたんだなと感心しました。
今回のタモリさんの衣装
オレンジ色の半袖シャツ
濃いグレーのパンツ
黒系のスニーカー
黒地に青い刺繍のベルト
茶色のリボンのストローハット
今回のランチ:お寿司とサラダとお汁でした!
ブラタモリ 毎週土曜夜7時半~ NHK総合
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