2022年12月23日(金)の「NHK MUSIC SPECIAL」は「矢沢永吉 超えられなかったあと1本」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
この日、矢沢さん生放送でスタジオに登場です。
ご本人曰く体調はいいそうですが、のどの調子が悪く12月20日の武道館公演で前人未踏の150回公演を延期しました。
矢沢さん本人が色々と本音を語ってくれました。
この日の矢沢さんはワインレッドのような深い赤のタートルネックに黒のスーツというシックないで立ちです。
150回目の公演を延期した経緯
149回目の公演の後、少しのどに不安があったが、翌日が休みだったため一日で治そうと色々とやるものの、当日の朝7時になってものどの調子があまりもどらずまずいと感じる。
夜6時からのステージまでに戻るかもしれないけれど、思うようなパフォーマンスはできないと思い、マネージャーさんに連絡した。
マネージャーさんには事前にもしものことを話していた。
今はeチケットなので、お客さんには直接連絡することができるので、午後よりは午前という、少しでも早い方がいいと考え、延期を決断した。
150回目はいつ来るか?
自分は今73歳で海の向こうには70歳過ぎて現役のミュージシャンがたくさんいる。
もし来年スケジュールが組めれば1発目が150回の武道館公演になる。
自分としては歌えるだけ歌いたいから、できるといいなと思う。
デビュー50年目を振り返る
2022年の夏にコロナ禍での有観客ライブを行い、2日間で13万人のファンが集まりました。
この時は72歳、あと2週間で73歳という時でした。
銀色のロングジャケットに、濃い赤のインナーに黒パンツ、サングラスといういで立ちでした。
ミュージシャンが何人いるんでしょう、10人以上はいるのではないでしょうか。
「音楽以外にも 何か俺 できるんじゃないかと思って
いろんなトライしたんですけど したんですけど したんですけど
結局だめだったね だめで だめでいいんだよね
ひとつ 何でもいいから ひとつ
もらえたかなと思ったら こんな感謝はないなと 最近はつくづく思います」
コロナ禍なのでタオルを投げるのはOKですが、お客さんはマスク着用でした。
徐々に戻ってきているなと感じるそうです。
生のステージは大好きだけど生放送は好きじゃないので、なるべくカメラは見ないで高瀬アナウンサーを見るようにしているそうです。
これしかないのかと思うこともあった
50年間ずっと熱かったわけではなく、これしかないのかと、もがいたこともあったそううです。
でも今は何かこれと思えることがひとつあることに感謝していて、これはみんなにも当てはまる言葉だと思うと話しました。
40代のころはどうしてこうなんだろうと思った
70代で歌えている今となっては色々あったと笑っていえるが、40代のオーストラリアの事件の時は、どうしてこうなんだろうと思うこともあった。
もうだめだと思ったが、自分は単純だから人から返せると言われると返していこうと思ったそうです。
返せたら笑って話せる、僕はラッキーです、助けてもらったからとしみじみと話します。
昔の声について一言
1977年の武道館ライブの映像で「トラベリン・バス」を歌う自分を見ながら矢沢さんはなにやら笑っています。ちょっとキーが高い感じがしますね。
本人も若い時の矢沢の声はよくないねと言いました。
軽いと思う、歳を取るとともにいい渋みというかあったかみが出てくると思うそうです。
でも一方で昔の曲を今アレンジすると、自分は今の方がいいと思っていても、ファンの方は触らないでほしいという気持ちも分かる、歳を取ったということですねと笑いました。
成りあがりで裸一貫でここまで来たことを聞かれると、自分は若い頃そんなことをよく言っていたが、もう少し控えておけばよかったと思うとちょっと笑っていました。
来年も頑張って歌います!というのが矢沢さんが一番言いたいことだったようです。
★★★★★★★★★★
矢沢さんはすごくファンの方や人の話を聞ける人だなと思いました。
昔は若かったから、本人曰く色々とほらを吹いたけれど、今は歌うことができることに感謝しているということがすごく伝わってきました。
ドラマチックな人生ですが、やっぱり苦しいことがたくさんあったんだろうなと感じました。
NHK MUSIC SPECIAL およそ月に一度の放送 NHK総合
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