アナザーストーリーズ オネエ

アナザーストーリーズ オネエ テレビ

2023年1月27日(金)の「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」は「”オネエ”たちは闘った ~知られざる勇気の系譜~」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。


今テレビで普通にマツコ・デラックスさん、IKKOさん、ミッツ・マングローブさんなど、いわゆるオネエタレントの方々が活躍しています。
でもこれが普通になるには大変な道のりがあったそうです。

その先駆けになったのがカルーセル麻紀さんです。

今回のアナザーストーリーズ:1974年8月5日
カルーセル麻紀が男性の婚約者と一緒にパリから帰国した瞬間


第1の視点:九州の炭鉱町で見ていたIKKO
IKKO(本名 豊田一幸)は姉と妹に囲まれ女の子のように育ち美容師である母の仕事を見るのが好きだった少年
・自分のことを女の子だと思って生きてきたが同級生から「オカマ」と呼ばれ傷ついた

「何か生きてはいけないぐらいの 汚い言葉のような 汚い存在のように・・・感じたかもね・・・」

(カルーセル麻紀の結婚宣言を見て)
「男の人でもこんなにキレイになれるんだ 男に女として見てもらえるなんて
 この人に抱かれて幸せなんだろうな そういう生き方もできるんだって」

(美容の世界に進むとき)
「この汚い言葉を発せられている感覚を 自分の人生から抜き去っていく」

第2の視点:カルーセル麻紀
北海道釧路市出身で当時は遠洋漁業で栄え、外国の文化がいち早く入ってくる場所だった
カルーセル麻紀(本名 平原撤男)は三島由紀夫の「禁色」を読んで同性愛の存在を知った
丸山明宏(美輪明宏)に衝撃を受け、自分と同じ人がいると感じた
・ゲイバーで働き始めた当初から女装をしていた(当時は女装は許されない空気があった)
・22歳で日劇ミュージックホールに立ち注目を浴びた
(先代市川猿之助は『本当の女性としか思えなかった』とコメント)

「好きな人の子どもを産みたい」

・1973年10月モロッコで性転換手術を受けるが3日間昏睡状態続き、目覚めても高熱が続いたとき、自分で患部が腐っていると感じ、自分で鏡を持って患部を消毒し、腐ったところを全部取った。
どんなことをしても女の体を手に入れたかった
・12歳年下の外国人男性と結婚を宣言、のちに破局したが女としての幸せを味わった

→男として生まれたことを忘れるな

第3の視点:おすぎとピーコ
・サラリーマンをしていたおすぎ(ファッションジャーナリスト)と兄ピーコ(映画評論家)はラジオから人気を博した

「美輪明宏さんとかピーターさんとかキレイでしょ
私たち汚いオカマの兄弟で出てきたからね すごく汚かったと思う」 

・兄ピーコ(本名 杉浦克昭)と弟おすぎ(本名 杉浦孝昭)は幼いころから自分が同性愛者だと気づくも母親はそのまま受け入れてくれた

「うちみたいな親はいなかった」

・体の不自由な姉に寄り添って遊ぶことで世間の冷たさを知った

「ピーコさんなんか心から泣きますからね 特に弱者に対する思いというのは 非常に思い入れが強いですね 優しさが出ますよね」(仕事で共演した小倉智昭さん)

「同性愛の人が芸術的なセンスがあるとか そんなことはない ゲイの中でも 泥棒もいるし 痴漢もいるし 学者もいるしね だから特別なものとしてみない

自分でオープンにしなさいということなんか全然言う気はない
隠したい人には 隠したい事情があることだけは覚えておいてほしい」


はるな愛にとってのカルーセル麻紀
はるな愛(本名 大西賢示)は自分は女の子だと思って生きてきた
・カルーセル麻紀に本気でアイドルになりたいと告げるとニューハーフに求められていることが分かっていないと怒られた
・芸能界でブレイクすると麻紀からおめでとうと連絡があった

「すごい大変な時代を生きてこられた重みの『おめでとう!』 
すべてこのままで生きてきてよかった 自信につながった一言でした」


★★★★★★★★★★
カルーセル麻紀さんは現在80歳。お元気で夜の街を歩いていました。
今回出演したカルーセル麻紀さん、IKKOさん、ピーコさん、はるな愛さんみなさんに番組で生まれ変わったらどうなりたいかと聞くと、もう一回同じ人生を歩みたいと答えてくれました。
人生悔いなしってことでしょうが、それってすごいことですね。

アナザーストーリーズ 金曜夜10時~ NHK総合

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