2023年4月16日(日)の「ポツンと一軒家」は島根県でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
今回は前回に引き続き島根県です。
というのも前回捜索隊がポツンと一軒家を探したときに、間違えておじゃましたポツンと一軒家に行ったからです。
という事情が分からないといけないということらしく、ゲストも一緒です。
今回のゲスト:中越典子さん、中村アンさん
今回は前回と違い雪がなかったので、多少走りやすそうでしたが、やっぱり道幅は狭くて怖い道でした。
今回訪問したポツンと一軒家情報
・ヒロカネさん70代夫婦
・現在は住んでいない
・民宿と資料館にしている
昭和38年の「三八豪雪」で山を降りる
ヒロカネ家の周りには7世帯が住んでいたが、昭和38年、北陸地方を中心に日本海沿いを襲った豪雪がきっかけで山を下りてしまいました。雪は建物の1階部分を覆うほどだったそうです。
町が集落再編事業をして、山から下りることを薦められ、一家で山を下りたそうです。
昔も今も自然にはどうにもできないですね。
先祖は徳川家光の時代までさかのぼる
もとは江戸時代山口県からきたそうです。紙漉きの業をもっており、現在の地の楮を使ったらよくできたことから、この地に住みついたそうです。
江戸時代、浜田藩に楮和紙を収めていました。藩からの命を受けて紙を漉く「御用紙漉」として浜田藩に仕えました。
石州和紙 島根県石見地方に伝承されてきた楮和紙
浜田藩 石州半紙を特産品として量産し、藩の重要な財源とした
200ヘクタールの山地を所有
ヒロカネさんは林業をしていたそうですが、所有する山などの土地の広さは200ヘクタール(東京ドーム約43個分)だそうです。
もう想像がつかないサイズですね・・・
住んでいた家の1階を民宿として再生
家はとてもキレイに掃除され、欄間も建築した当時のままだそうですが、とてもキレイになっています。
きちんと家を手入れし、ご先祖様をまつっているのを見ると頭が下がります。
お風呂は薪でもガスでもできるようにしてあるので、好きな方を選ぶことができます。
料金 5人まで 10000円
10人まで 15000円
かなり格安な値段です。
水回りはきれいに、しかも風情がある感じでリフォームされています。
調理ができるようにキッチンや冷蔵庫、電子レンジは完備しています。
コロナ禍で休業中ということですが、こういう建物に興味がある方には堪らないでしょうね。
貴重な資料がある2階の資料館
浜田藩とのやり取りの書簡や家で使っていた生活用品など3000点以上が展示されています。
個人的には漆塗りの食器がかなり貴重なのではないかと思いました。
また子どもが生まれた時にたてる武者幟は立派でした。これが和紙で作られているなんてすごいですね、絵もすごくよかったです。
資料館は3つあって、他にも機織り機など多種多様なものが展示してあります。
資料館を見学するには事前予約が必要
入館料 500円(宿泊した方から料金はいただかない)
今までの来訪者 4~500人
口伝やネットで知ってお客さんが来るそうです。
芋煮をご馳走になる
大きな鍋に奥さんが芋煮を作ってくれました。
捜索隊の分も作ってくれたので、ご馳走になっていました。
ちゃんとご飯も準備してくれています。
芋煮は鶏肉と豚肉を両方いれています、里芋は箸であげると柔らかさが分かるぐらいでとてもおいしいそうです。
具沢山の芋煮を囲炉裏で囲むなんて贅沢ですね。
★★★★★★★★★★★★★★★
ご夫婦はこの場所に住んでいる訳ではないのですが、この家に残る紙漉きの文化や色んな生活様式の歴史を残したいという気持ちで通っているそうです。
林先生が言っていたように、アクセスが悪いのでツアーにして奥さんの芋煮もアピールするといいのではないかと思います。
あれだけの量を美味しく作れるのは凄いなと思いました。
でも江戸時代から残る貴重な資料はどこかの博物館へ寄贈でもいいかなと思います。それぐらい貴重だと思いました。
ポツンと一軒家 毎週日曜夜7時58分~ テレビ朝日
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