2023年4月23日(日)の「ポツンと一軒家」は「春の2時間スペシャル」でした。場所は和歌山県と岩手県でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
ゲストの勝地涼さんは自由ヶ丘で生まれ育ったそうです、都会育ちですね!
今回のゲスト:清野菜名さん、勝地涼さん
今回は2時間スペシャルということで2本立てです。楽しみです。
1本目:和歌山県
最寄りの集落へ向かう道がすでにポツンと一軒家に向かう時の道のようでびっくりしました。
捜索隊もガードレールがない道に不安を募らせるもゲートボール中の方々に聞き込みをしました。
ゲートボールの方の中に所さんの他の番組「ダーツの旅」「ところさんの目がテン!」に出たことがある人が二人もいました。すごい縁ですね。
捜索隊が聞き込んだポツンと一軒家情報
・若い移住者
・1人暮らし
・詳細は不明
教えられた通り走ると道が分岐しています、捜索隊は道なりという言葉から右を選びました。スタジオで所さんたちは道なりなら左じゃないかと言っていますが、結果的に右で正解でした。
今回のポツンと一軒家情報
・タカダさん(57歳)
・3世代で生活している
・炭焼き職人(紀州備長炭)
800坪の土地を購入し自力で自宅を建設
元々は隣町に家を借りて住んでいたが、2年前に今の場所に引っ越してきたそうです。
・元田んぼを整地
・建設会社の方の力を借りて基礎を打つ
・自分の山の木を森林組合で製材し、骨組みに利用
・外壁の杉板7万5千円
・知り合いにもらった欅の一枚板の式台
・日本製の薪ストーブ2万9800円
・建具30枚8千円(ヤフオク)
・システムキッチン7万円(ヤフオク)
・レンジフード、ガスコンロ(ヤフオク)
・ユニットバス7万円灯油・薪兼用風呂釜(ヤフオク)設置は業者に依頼
自分で競り落としたものを取りに行くそうで、なかなか普通の人にはできそうにないですね。本人も言ってましたが、オークションの天才です💦
井戸もお手製で作る
家のすぐそばをきれいな川が流れており、そのそばに穴を掘りコンクリート管(市販)を入れた浅井戸ポンプで水を引いているそうです。
「なんとかなる」と主は事もなげに話しますが、すごいですね。
紀州備長炭の炭焼きが本職
一番奥の建物には大きな炭窯がありました。
釜は炭焼き仲間が互いに手伝う、紀州には指導製炭師という後継を育て教えるシステムがあり、釜もたくさん作っているそうです。
炭窯 四角いコンクリートで枠を組み、石を組み上げ、間には粘土や焼けた土を塗り卵型のような形にする
できた炭に素灰をかけて冷ますため、素灰が白いため、備長炭が白くなるため紀州備長炭は白炭と呼ばれる。
材料はウバメガシ(姥目樫)と粗樫を使います。紀州備長炭と名乗れるのはこの2種類に限定されています。
ウバメガシ 火力が強め 焼き鳥店やウナギ店などが利用
粗樫 火力が弱め せんべい店などが利用
炭焼きは2週間ごとに製灰するそうです。
①木を伐採
➁木焚べ
➂あらし(製錬)
④窯出し
捜索隊が行った日はちょうどあらしという釜の入り口を一部外して空気をいれ、1200℃まで温度を上げて炭を固くする作業と窯出しの日でした。
炭が窯の中で光っている部分があり、その部分が1200℃になっている部分だそうです。窯出しは息子さんも手伝ってくれます。
<窯出しの工程>
①エブリ(長い鉄の棒)で炭を掻きだす
➁炭を一本づつ並べる
➂素灰をかける
この作業を延々と繰り返し、この日の作業は深夜1時まで続きました。
窯出しされた炭は選別し、段ボールに15キロづつ詰め、問屋に発送しています。
<木焚べの工程>
窯出しをした翌日には次の製炭づくりが始まります。
窯出しをしたばかりで熱い窯に木焚べを行います。窯が冷えると炭を作るときに水分が均等に抜けていかずヒビが入るのがよくないので、どんどん炭を焼いていくのが理想だそうです。
捜索隊もこの木焚べ作業を体験することになりましたが、あまりの暑さに「あっちー」と連呼していました。ほんの数十秒入っただけで頭や体から湯気が出ていました。
この地で炭焼き職人になるまでの経緯
・東京都出身で手塚治虫のマンガの影響から自然や自然破壊についての関心が高い
・森林工学を学ぶ長野の大学へ進学し、奥さんと出会い結婚、長野県森林組合に勤務
・妻の地元ということもあり、宮城県の森林組合へ移り、近所の人の影響から炭焼きに挑戦、妻は実家の保育園に勤務した
・東日本大震災で保育園は全半壊、釜も潰れてしまった時、知り合いから紀州備長炭の釜が空いているという話を聞き、和歌山県に移住
一大決心をして和歌山県に移住したきたそうですが、間違っていなかったのかなと主は静かにうなずいていました。
選別し出荷されなかった炭で焼き鳥を食べる
木焚べが終わると炭に火をつけ、外で食事の準備が始まりました。
慰労会をするそうです。
捜索隊もご馳走になっていました。お肉は普通にスーパーで買ってきたものですが、炭火で焼くととっても美味しくなるそうです。
捜索隊も感動していました。
主は炭焼きを続けながら自然教育もやりたいなと話していました。あと15年は頑張って生きて窯か山で死ぬ、仕事しながら死ぬってかっこいいなと話していました。
★★★★★★★★
前半は自力で自宅を建てられたお話だったので、純粋に楽しく見ていましたが、後半は震災があって和歌山県に来たという話を聞き、大変な決心だったんだろうなと思い何とも言えない気持ちになりました。主の言った「間違ってなかったのかな」という言葉はすごく重かったです。これからも元気で頑張ってほしいなと思いました。
ポツンと一軒家 毎週日曜夜7時58分~ テレビ朝日
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