シャーロック・ホームズの冒険 マスグレーブ家の儀式書

2021年12月8日（水）の「シャーロック・ホームズの冒険」は「マスグレーブ家の儀式書」でした。

儀式書って何だろうと思いましたが、どうやらその家に伝わる儀式を書いた書類ということのようです。
今回は寒い地方ということなのか、ホームズがニットのブランケットをしていました。
男性が編んだニットのブランケットってどうかなと思いますが、ホームズが羽織るとなんだかお似合いです。
暇つぶしのつもりで招待を受けたホームズと大学時代の同級生である名家の生まれのマスグレーブには最初かなり距離があるように感じましたが、執事が失踪してから一気に距離が縮まった感じがしました。
執事のブラントンは最初から得体のしれない感じでしたが、女癖が悪いとはクセが強すぎますね。
しかもその相手が小間使いやら森番の娘やら、同じ職場内でこういうことになるとどろどろですね。
しかしこの森番の娘さん、なんで裸足なんでしょう。
冒頭の執事のブラントンとの逢引シーンでも裸足だし、その後も裸足で庭を疾走しています。
話は訪問した翌日に朝食の時に小間使いが倒れてブラントンが失踪したことが分かります。
主のマスグレーブは執事の部屋を捜したりしますが、所持金も荷物もそのままでした。
マスグレーブは予定通り狩りをしようと庭に行きますが、終わった後なのか、マスグレーブはホームズに昨夜あったことを話します。
主の書斎でブラントンが書類を見ていたのを発見したマスグレーブがすぐ出ていくようにと宣告しました。
ブラントンはせめて一か月欲しいと言いますが、マスグレーブは1週間が限界だと申し伝えます。
マスグレーブ曰く、見ていた書類は重要なものではないと言いますが、ホームズはそれが見たいといいます。
ブラントンが見ていた書類はマスグレーブ家に伝わる儀式書でした。
それはまるで宝さがしのような問答でした。
マスグレーブは少年時代にこの問答の通りに庭に何かあると捜したそうです。
マスグレーブだけでなく、歴代の当主も捜したようでマスグレーブは庭の半分は掘り返されていると言っていました。
ホームズはマスグレーブからブラントンの行動を聞いているうちに、この儀式書の謎を解こうとしていたと見当をつけます。
儀式書にあるように庭をあちこち探し回ると堀の向かいの建物に行きつきます。
ブラントンはこの地下で遺体となって見つかり、ホームズはブラントンがどうしてここで死ぬことになったのか想像し、事の顛末を推測していました。
儀式書の通りに謎解きを始めるあたりから、ワトソンとマスグレーブとホームズは目的に向かって一弾となって行動していて、ちょっと微笑ましいぐらいでした。
すべてが終わった後、屋敷で地下からの戦利品を水で汚れを落とす3人は、もうかわいいぐらいでした。
結局ブラントンはマスグレーブ家の謎を解いて、隠された財宝を持って逃げるつもりだったようです。
行きついた建物の地下の鉄板が重かったので、手を借りるために最近捨てた小間使いの女にうまいことを言って手伝わせたのでした。
しかし財宝を持って二人で逃げようといって手伝わせたのに、黒ずんだガラクタしかないありさまを見て、小間使いの女は今までの話は嘘だろうと叫びます。そうこうするうちに鉄板を支えていた木が倒れてブラントンは閉じ込められ、女はそれをそのままにしたということのようです。
散々女性を振り回してきた頭の切れる男が最後は女によって生きるチャンスを失うとはなんとも皮肉なものでした。
この話も滞在したたった数日の出来事でしたが、あの謎解きをした日、いつ食事をとったんだろうかとどうでもいいことが気になりました。
あとマスグレーブとホームズが大学の同級生ということでしたが、するとあの二人は同世代ということなんですよね、ということはホームズはこの時何歳ということになってるんでしょう。
あと話の後半でホームズがしていた黒いマフラーが異常に長いなとも思いました。
まあ、かっこよかったですけどね。

シャーロック・ホームズの冒険 毎週水曜夜9時～ BSプレミアム

U-NEXT