にっぽん百低山 イワオヌプリ

にっぽん百低山 イワオヌプリ テレビ

2023年10月11日(水)の「にっぽん百低山」
「イワオヌプリ・北海道」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

オープニングで見た倶知安駅、すごく
広そうな駅ですね。
イワオヌプリは蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山

その西にニセコ連峰のイワオアンヌプリ、そのまた西にイワオヌプリがあります。
ニセコはスキーで世界的に有名な場所です。


最寄り駅:JR倶知安駅
撮影:7月下旬
今回登る山:イワオヌプリ(標高1116メートル)
今回のゲスト:竹内智香さん(スノーボードアルペン選手)
今回のルート:草花が咲く湿原~大沼~鉱山~山頂


スタートは背より高い湿原から
大谷地と呼ばれる湿原はとても壮大な景色で、ここを歩くだけでも見ごたえ十分な場所です。
ここには『フサスギナ』という氷河期の生き残りといわれる植物が生えており、

日本では北海道の限られた場所しか見られないそうです。
竹内さんは普段登山はトレーニングとして登っているので、

植物について教えてもらえるとまた見方が変わると話します。
この時期イワオヌプリでは60種類ほどの花を見ることができます。

大沼も火山の噴火からできた沼
大沼はとてもキレイな池でした。
その先に今回登るイワオヌプリが見えました。(遠くないですか?)
ニセコ連峰は火山群なので、中腹にある池や沼はかつての噴火口です。
この大沼には希少な二ホンザリガニがいて日本の固有種です。
とても小さいし茶色で見つけにくいのですが、

いとも簡単に竹内さんは見つけていました。

登山道がよく分からない藪の中
この登山道、素人の方にはどこか登山道なのか分からないです・・・
類さんだから大丈夫なんでしょうけど。
足場が悪い場所もあり、とにかく藪が鬱蒼としています。
しかし突然石だらけの荒涼とした景色が広がりました。

急にはげ山のような景色に
木もほとんど生えていない中、レンガなど暮らしの痕跡がいくつも見られます。
ここは昭和12年まで硫黄を取るための鉱山があったそうです。
散らばってみえるものは製錬所で使われた耐火レンガや製錬窯、建物の基礎でした。
最盛期には200人ほどが生活していました。


イワオヌプリとは硫黄の山
イワオヌプリとはアイヌ語で『硫黄の山』です。
江戸時代末に硫黄の採掘がはじまり、

明治になると当時の最先端の蒸気製錬所が作られました。
当時の硫黄は石鹸やマッチなど生活物資に欠かせない重要な資源でした。
特にマッチは中国やシンガポールに輸出した主力商品でした。
大正の時代になると倶知安駅から鉱山までのリフトも整備されました。
道内でも指折りの賑わいをみせたそうです。


ニセコのスキー場を有名にした人物とは
『スポーツの宮』として知られる秩父宮様がニセコ山系でスキーをされたことから、

ニセコがスキー場として有名になるきっかけになりました。

急峻な坂を上る
最後は岩場のようなゴロゴロとした足元を登っていきます。
この日は風がないのか暑いそうで、

類さんは涼しいだろうということで北海道を選んだのに暑いと言っています。
やはり夏の登山に暑さは大敵なので、

できるだけ涼しそうな場所を選んでいるんですね。
山頂はまたなにもない岩場のような場所でした。
遮る木々がないので眺望は最高でした。


下山のあとのお楽しみ:二代目SAMURAI
地元の日本酒で乾杯すると倶知安産の男爵イモを使った

じゃがいもとチーズ塩辛をいただきます。
これはお酒がすすみそうな一品ですね。
今回は外がまだ明るいので下山も早くできたのでしょうか、

さすがアスリートですね。

類さんの一句 ザリガニと れてヌプリを 仰ぎけり 吉田類

★★★★★★★★★★★★
今回の山は素人には難しそうでしたが、すごい絶景続きで楽しかったです。
自分だったら最初の湿原だけでお腹いっぱいって感じですね。
ニセコといえばスキーですが鉱山の歴史があったことを知りませんでした。
ゲストの竹内さんも言っていたように、勉強になりました。

にっぽん百低山 毎週水曜昼0時20分~ NHK総合

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