2023年11月8日(水)の「にっぽん百低山」は「ひき岩群・和歌山」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
撮影は9月上旬だそうです。最寄り駅はJR紀伊田辺駅。
類さん曰く、今回登るのはひき岩群という巨岩がごろごろした場所で
標高が低いため山とは名付けられなかったのかなと。
この山は和歌山が生んだ世界的な学者、南方熊楠が晩年この地で
『粘菌』の研究に熱中しました。
今回は百低山の中でももっとも低い山になるそうです。
今回登る山:ひき岩群(標高150メートル)
今回のゲスト:岡本玲さん(俳優)
今回のルート:登山道~巨大な岩の洞窟~第一展望地~第二展望地
巨大な岩盤の穴に足を入れて
なだらかないかにも山道という道からスタートしましたが、
10分も経つと木が生い茂り登りがきつくなってきました。
すると道の横に大きな岩盤がみえました。
穴が開いていて、そこに足を一足ずつ入れて岩穴を通るようです。
二人はヘルメットをかぶって登り出しますが、穴の間隔はそこそこ広いし、
横に広がっているように見えるので登るのは簡単ではなさそうです。
岩盤の穴の下は砂で覆われていてなんとも不思議な空間です。
これは海底にあった泥岩や砂岩が押し上げられたものでした。
急な階段を登って展望地へ
岩盤の穴の後に続く木で組まれた階段は急でとても標高が低いとは思えません。
しかし眺望が開け第一展望地へ到着しました。
巨大な岩が連なる雄大な景色が広がっています。
ここを過ぎると一旦岩を降りていきます。
ひき岩群ができるまで
1500万年前 海底の泥や砂利などの地層が斜めに隆起
その後柔らかい泥岩層が風雨で削られ硬い砂岩だけが残る
➡『ケスタ』と呼ばれる珍しい地形
江戸時代、ひき岩群の岩の上にあった木が麓の塩田で海水を沸かす燃料として
大量に伐採された
現在の姿(岩の上が露出するはげ山)となった
岩を降りると一変する景色
展望地は日当たりがよく乾燥していましたが、
岩底に降りるとシダ科の植物が生い茂り湿度が高くなりました。
岡本さんは「ジャングルですよね」と話していました。
この場所が南方熊楠が夢中になった粘菌の生息地でした。
その生態は今だに謎が多いそうです。
粘菌はとても小さく見つけるのは難しいそうです。
しかし類さん、アメーバ状の粘菌を見事発見しました!すごいですねー。
最後の難所は巨大な一枚岩
岩底から登り始めると巨大な一枚岩が現れました。
途中から登山道があるようなないような、類さんがすいすい登るので
なんとも言えません。
なだらかで突起がある岩を登っていきます。
岡本さんが「すごいですよ!」とその景色に興奮気味です。
ゴールの展望地は絶景
第二展望地といっても足の置き場はあまりないようですが、
すごい絶景が広がっていました。
ひき岩群はカエルのように見えると言われるようですが、
確かに岩の形が同じ方向に傾いていてカエルが並んでいるようです。
山頂から二人で手を振っていましたが、すごい岩の上で足場は悪そうでした。
すごいところですね。
下山の後のお楽しみ:地元の居酒屋
地元和歌山の日本酒で乾杯です。この日は暑かったので冷酒です。
ゴマ油と塩で香り豊かにいただくイサキの刺身はすごく美味しそうです。
暑い日にぴったりですね。
岡本さんはお酒が強いようでお料理片手に日本酒をスイスイ飲んでいました。
類さんの一句 ひき岩の じりじり迫る 秋日かな 吉田類
★★★★★★★★★★★★★
今回は今までで一番標高が低いということでしたが、すごい絶景で驚きました。
今回のゲストの岡本さんは和歌山出身ということですが、
この場所のことは知らなかったそうです。
もっと有名になってもいいのになと思うような山でした。
にっぽん百低山 毎週水曜昼0時20分~ NHK総合
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