2024年3月9日(土)の「ブラタモリ」は
「鹿児島・指宿~指宿のわっぜぇ火山は歴史を動かす!?」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
オープニングは指宿といえば砂むし温泉!ということで、
砂むし温泉に入るので浴衣です。
あいにくの雨模様なのが残念です。
今回のタモテバコ:指宿のわっぜぇ火山は歴史を動かす!?
※「わっぜぇ」は鹿児島弁で「すごい」の意味
今回の案内人
・指宿市教育委員会 中摩浩太郎さん
・鹿児島大学 名誉教授(地質学)大木公彦さん(6年前鹿児島の回で2回出演)
今回のルート
①砂むし風呂
②伏目海岸
③山川港(6400年前最も海側で噴火した火口)
④山川の町
⑤徳光地区
⑥橋牟礼川遺跡(指宿市中心部)
⑦魚見岳
砂むし温泉とは?
・下に温泉が通っており、80度ほどある
・砂を掘る深さで温度を調整している
タモリさんが入ります。肩から首にタオルをかけ、寝転ぶとタオルを
顔まわりに沿わせます。
背中の温度は44~45度ぐらいだそうです。
かけ終わったら、小さなパラソルを顔のそばに指します。
このパラソルの持ち手は木製で指しやすいように長くてまっすぐで
先端はシャープになっています。
雨が降っているようですが、温かそうでよかったです。
指宿の火山のすごさを知る
・開聞岳(924メートル)別名薩摩富士とも呼ばれる活火山がある指宿市
・伏目海岸には温泉の滝がある
・海食崖の上部で自噴している
・温泉の沈殿物がへばりついて崖が白くなる
指宿市は町のほぼすべてがぶ厚い火砕流堆積物で覆われている
地層の石は火砕流堆積物(噴火で流れ出た岩石や火山灰などが堆積したもの)
伏目海岸の場合、地面から出た部分が30メートル、地面の下に深いところで
70メートルほど地層がある
⇒火砕流堆積物こそ指宿の火山のすごさを知る手がかりに
伏目海岸で見える火砕流はどこから来たのか?
・池田湖とその東側にある湖、とその並びにある場所と海岸線エリア
4か所で同時に噴火した
池田湖
・6400年前の噴火で誕生した
・周囲約15キロで九州最大の湖
・大量のマグマを噴き出したあと、地下に空洞ができて陥没、
そのくぼみに水がたまった
・火砕流が指宿全体に降り積もり、現在の指宿の基盤を作る
・4つの火口の下には断層があり、断層に沿ってマグマが地下から上がってきた
・指宿には同じ方向に沿った断層がいくつもある
指宿はいたるところで噴火が起こって火山銀座と呼ばれる
山川港の地形でみる火山の秘密
・火口がそのままの形で港になっている
・火口壁がある
・カルデラではなくマール
マール
マグマと触れた(地下水を多く含む地層にある)地下水が
水蒸気爆発を起こし、地面に大きな穴が開いた地形
・水深が深い
・池田湖はカルデラ、あとの3つはマール
天然の良港・山川港
・大型船が入れる
・三方を山に囲まれ風の影響を受けない
・日本の南端にあるため、国際貿易港としてにぎわっていた
(16世紀末大航海時代から「ヒャマンガヴァ」として知られていた)
・ポルトガルの貿易商人が半年ほど山川に滞在し、帰国後その生活を記録した
(西洋に日本のことを伝えた初めての見聞記)
⇒その見聞録がきっかけで日本を訪れたのがフランシスコ・ザビエル
(日本に初めてキリスト教を伝えた宣教師)
山川の町には石敢當が多くある
石敢當(山川では「せっかんとう」と呼ぶ)
・沖縄で多く見られる石碑
・魔物を撃退すると信じられている
・江戸時代、琉球国との貿易が認められた日本唯一の港だった
⇒琉球の文化が根付いた
薩摩藩を救った山川港
・薩摩藩は幕府から命じられた大規模工事や参勤交代などの出費で財政破綻寸前だった
・危機的状態を立て直したのが琉球との貿易で得た黒糖を独占的に販売⇒財政を再建
(当時国内の砂糖の多くは琉球や奄美で作られる黒糖だった)
山川港なくして明治維新なし!(タモリさん「そこまで言いますか」)
日本のさつまいも栽培の原点
・開聞岳のスコリア土壌
スコリア マグマのしぶきが冷やされてできる軽石の仲間
・スコリアを含む土壌は通気性、透水性に優れ保温効果が高い
⇒さつまいも栽培に適している
⇒米の栽培には適していないため江戸時代薩摩藩の人々の主食となる
・江戸時代に大飢饉が起こったとき、薩摩藩で亡くなる人はほとんどいなかった
さつまいもに目をつけた八代将軍徳川吉宗
・享保の大飢饉(江戸時代の中頃1万人以上が命を落とした飢饉)が起こる
・飢饉対策の柱として、さつまいも栽培の方法から食べ方まで全国に広めた
指宿で始まったサツマイモ栽培が日本の救世主となった
(タモリさん「これは言えます」)
指宿市中心街で分かった常識
・開聞岳の火山灰が多く降り積もったエリア(風の影響で)
・橋牟礼川遺跡で縄文土器のが弥生土器より古いことが分かった
≪大正時代まで≫時代ではなく民族の違いと考えられてきた
・縄文土器が出た地層と弥生土器が出た地層の間に火山灰の層があった
⇒年代の違いだと判る
(2種類は同じエリアにあり火山灰がなければはっきりわからない)
⇒日本の考古学の歴史を大きく動かすことに
巨大カルデラの中の町
・魚見岳の展望台が立つ場所は断崖絶壁、他にもそのような絶壁の場所がある
・およそ11万年前現在の鹿児島湾の入り口で大噴火が発生、
直径20キロ以上の阿多カルデラが発生
・60万年前以降に大噴火を起こしたカルデラは日本に9つしかない
巨大カルデラの中で何度も噴火を繰り返す火山が豊かな土壌(表情)を生み出し、
日本の歴史を大きく動かす
タモリさんの衣装
・濃いグレーのコート
・白地に青のチェックのボタンダウンのシャツ
・鮮やかなグリーンのカーディガン
・ベージュのチノパン
今回のランチ:かつ丼?とサラダでした。
最初は雨が降り、途中本降りになってきたので心配でしたが、
途中からは雨も止んで後半は光も差してきてよかったです。
コートを脱いだぐらいだから、寒さも大丈夫だったのかな。
★★★★★★★★★★★★
最後の写真が花かごを持つ野口アナとタモリさんの笑顔の写真だったので
びっくりしました。
調べたら今回が区切りの最終回でした!
最後のコメントもいつも通りで、何も感じさせませんでした。
ただよく考えたら最後の次回予告がなかったです。。。
今回は鹿児島大学の先生がすごく癒し系で楽しい旅でした。
写真でタモリさんのいい笑顔がみれてよかったです。
また特番で見たいです!
ブラタモリ 毎週土曜夜7時半~ NHK総合
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