2024年7月5日(金)の「にっぽん百低山」は「安満岳・長崎」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
今回は平戸です。
類さんは茶色のジャケットを着ています。
茶色も似合いますね!
江戸時代、潜伏キリシタンの聖なる場所として崇められた山に今回は登ります。
撮影時期:4月下旬
今回登る山:安満岳(標高534メートル)
今回のゲスト:麻生祐未さん(俳優)
今回のルート:白山比賣神社~三の鳥居~安満岳
麻生さんと待ち合わせたのは春日集落という棚田がとても美しい場所でした。
この場所は潜伏キリシタンの里で、この地の村人のほぼすべてが
潜伏キリシタンだったそうです。
ちなみに麻生さんは長崎県の出身ということですが、意外にも平戸を訪れたことは
ないそうです。
入り口にキリスト教の雰囲気なし
石の鳥居があり、とても厳かな雰囲気でした。
類さんは潜伏キリシタンだったからカモフラージュなのかと話していましたが、
そうではなく奈良時代からある由緒ある神社の鳥居だそうです。
キリスト教が伝来する遥か前から信仰の山だったそうです。
石畳、と言っていいのかわかりませんが、石が階段のようにずっと続く様子は
とても歴史を感じます。
途中道が沢を渡る
水が豊富で道のそばを沢が流れていました。
途中道が沢をまたいでいます。大きな石の間を沢をまたぐように通っていきました。
すると道にサワガニがいて、手にのせようとした類さんは噛まれていました。
道は基本的に傾斜があり、結構きつそうです。
途中石段が出てきましたが、それも高さがあって足にきそうです。
古い石塔が並ぶ
少し平たい場所を歩いていると、苔むした石塔がいくつも並んでいました。
山頂に中世のころから江戸時代にかけ西禅寺という大きな寺院があり、
この石塔はお墓だそうです。
潜伏キリシタンの通った秘密の山道
三の鳥居に続く道には3本の道がありました。
しかしそのうちの1つは春日集落からの道でそれは地図にも乗らない秘密の道
(裏山道)でした。
この道を通り山頂で祈りをささげたそうです。
松浦氏が始めた禁教
1599年にキリスト教の禁教を始めた松浦氏(後の平戸藩藩主)ですが、
徹底した禁教ではなかったので多くの人がキリスト教徒のままだったが、
幕府から見るとわりと一生懸命に禁教をしているという評価を得ていたそうです。
でも裏山道が目立つ場所にあることから、キリスト教を黙認していた様子が
うかがえます。
山頂には神社の本殿が
山頂にあったのは石でできた小さな本殿でした。
その裏にまだ道があり、小さな祠がありました。
これが潜伏キリシタンが通った奥の院でした。
ここに観音様の姿をしたマリア像があった、ということでしょうと
類さんが言いました。
本当に石を組んだだけの小さな祠でした。
本当の山頂は祠のすぐ先
今回は厳かに手を合わせてからハイタッチをしました。
眼下には東シナ海、五島列島が見えます。絶景です!
安満岳は石の山で、山頂のすぐそばにも石の絶壁が広がっていました。
下山の後のお楽しみ:桃源郷
地元の日本酒で乾杯です。青いボトルでワインボトルのようなデザインです。
フルーティーでワインのような口当たりだそうです。
お酒のアテはクジラの刺身です。かつて捕鯨で栄えたということで、赤身はしょうゆ、皮は酢味噌でいただきます。
類さんはクジラ大好物だそうです。
類さんの一句 夏霧に 棚田の底の クルスかな 吉田類
★★★★★★★★★★★★★★
今回の山は低いのかと思いきやなかなか登るのが大変そうな山でした。
麻生さんは長崎出身ということで坂で鍛えられたようで、スイスイと
登っているのがすごいなと思いました。
平戸には行ったことがないので、類さんに連れてきてもらってよかったです。
にっぽん百低山 毎週金曜午後5時30分~ NHKBS
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