にっぽん百低山 医王山 石川

にっぽん百低山 医王山・石川とちゅう テレビ

2024年8月16日(金)のにっぽん百低山医王山・石川でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

撮影:5月下旬
最寄り駅:JR金沢駅
今回登る山医王山いおうぜん白兀山しらはげやま・標高896メートル)
今回のゲスト:一双麻希さん(俳優)
今回のルート:登山道入り口~大池平~三蛇ヶ滝~大沼~山頂

「ふるさとは 遠きにありて 思うもの」という詩で知られる室生犀星
(1889~1962)は医王山を題材に10本もの作品を書き上げました。
文豪を引き付けた山の魅力を探ります。

なだらかな林道がキレイ
最初は緑が深く山道は広くとても歩きやすそうです。
その後周遊コースに入ると道幅は狭くなったものの、若緑がとてもきれいです。
犀星も16歳で初めて医王山を歩き、感動していたそうです。
川が流れて緑が深く本当に絵になります。


三蛇ヶ滝は必見の迫力
分岐点から三蛇ヶ滝まで10分とあるので立ち寄ることにした類さんたち。
しかしそこに通じる山道は岩ばかりでしかも下り坂、おまけに湿気なのか

濡れているということで慎重に下っていきました。
すると落差20メートルの立派な滝が見えました。
緑と滝のコントラストがきれいです。
類さんは滝からの水と風で寒いくらいだと話していました。
滝の近くには行者窟と呼ばれる大きな穴がありました。
修験のため掘った穴と言われています。
医王山は古くから続く信仰の山でもありました。


絵画のように美しい大沼
平坦な道を進むと大池が見えました。
木々が水面に映りとても幻想的な雰囲気です。
奥には岩陰がそびえ大迫力です。
犀星が最も魅了された場所だそうです。
分かる気がします、それぐらいキレイな場所でした。


薬草の宝庫だった医王山
大沼の周りにはたくさんの薬草・薬木があり、医王山全体では100種類

超えるそうです。
薬草の宝庫ということで古来から大事にされてきました。
修験者たちにとって医王山は薬師如来が宿る霊験あらたかな山という存在でした。
加賀藩五代藩主前田綱紀は薬学を奨励し、医王山の薬草などをもとに新薬の開発を

行いました。
加賀藩の薬は北前船に乗り、北海道から大坂まで送られたそうです。


本格的な登山道がスタート
大沼を過ぎると一気に本格的な登山道が始まりました。
登山道は整備されていますが、傾斜があったり道幅が細かったりということで

二人とも苦労していました。
今日のゲストの一双さんは登山が趣味ということですが、それでも大変そうです。
色んなお花を見つけながらなんとか1時間の急登を登り切りました。
尾根に出ると金沢から日本海まで一望できるすごい場所に出ました。
二人とも感激していました。

山頂にある展望台はちょっと怖そう?
山頂まで来ると鉄筋の展望台が設置してありました。
それほど大きくはなく人が数人立つのがやっとですが、はしごが垂直なので

ちょっと登るのが怖いくらいです。
でも展望台から見える景色は絶景でした。
「16歳って少年の中に入ると思うんですが、そのころの体験っていうのは

一生残りますね、心にね」
類さんは16歳で初めて医王山に登った犀星に思いをはせました。


下山の後のお楽しみ:店名わからず
金沢の地酒で乾杯し、お酒のアテに清流に住むゴリの刺身です。
犀星の大好物だったそうです。
弾力があっておいしいそうです。二人とも大満足でした。

今回の一句    犀星が 不思議の池の玻璃はり 青葉    吉田類

★★★★★★★★★★★★★★★★
今回の医王山は本当に緑が一面に広がっていて美しい山でした!
山道の整備の仕方も景観にマッチしていてとてもよかったです。
類さんも一双さんもその美しさに魅了されていました。
小説の舞台にもピッタリだなと納得です。

にっぽん百低山 毎週金曜午後5時30分~ NHK-BS

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