プロフェッショナル カプセルトイ

プロフェッショナル カプセルトイ テレビ

2023年10月25日(水)のプロフェッショナル 仕事の流儀
直径7センチの小宇宙~おもちゃ開発者 誉田恒之でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

カプセルトイの市場規模はこの5年で2倍になった。
今や子どもから大人、外国人までカプセルトイを買い求めにやってくる。
発売される商品は毎月300種類以上。


おもちゃ開発者 誉田恒之(54)
代表作 いきもの大図鑑 シリーズ累計販売数1200万個
学校の教材にも採用される精巧なつくりが売り


何をしていても頭からおもちゃのことが離れない
・朝7時愛犬コロッケと散歩している時
・出社までの時間も試作品を触り続ける
・家でもポケットにおもちゃを入れて触る
・家族と外食したときに出されたカニの関節を食事が終わった後も

 触り続け持ち帰ったりする

とにかくどこかにヒントがないかずっと探している。


試作品を触り続け何かを探す
・ある試作品を15分触り続け、毒針の出方が間違っていることに気づく
・別の試作品を触り続けることで、自分のしたい動きをするには

 どうするかのアイデアが生まれる
・低価格のため予算は限られるので、どこを諦めどの一点を極めることを徹底している

ただ一点を徹底的に追及したものというのは 必ず人の心に刺さる

自分で考えたことをほとんど信用しないっていうか過信しないというか
まず形にして確かめて そこで初めておもしろいかどうかというのを

確認して次に進む

開発のヒントを求め体を動かす
・その道で有名な老舗昆虫雑誌の社長の元で出向き、試作品を見てもらう
・昆虫の標本の展示会に出向き、気になったものを購入
・爬虫類の販売会に出向き、すでに作ったフィギュアの爬虫類を触り、

 作ったものとの答え合わせをする

頭、体、手のすべてをフルに生かし、専門家の想像すら超えた驚きを生み出す。

やるからには普通の人が考えないようなことを徹底してやる

新たな挑戦 90ミリのカプセルトイ
・題材はガンダム
・ハッチオープンで内部を露出させる仕掛け


下田重工業(プラモデラー)のガンダムの作品にほれ込み、連絡した。
「見ているだけでワクワクするような」作品だという。
まったく新しい血を入れて何か新しいものを生み出していかないといけないと考え

協力を仰ぐ
デザインを下田重工業さん、全体の設計を誉田さんが担う

・デザインの画像の想像を超える仕上がりを見て、変更を決断
 頭部のみ→頭部内装、頭部外装、胸部の3種類のカプセルを揃えると

 1つの巨大な胸像ができる
・着色が入ると設定通りすぎてオリジナリティーに欠ける印象に

 →下田さんにもう一度投げる
 →作り直した作品は本来の設定と個性の絶妙なバランスを実現
・頭部のハッチオープンの試作品を30分触り続け、

 組み立てるときのワクワクが足りないと気づく
 →内部と外部をつなぐときのフレーム層を付け加える

 企画会議で量産化のGOサインが出た


遠回りの20年
・数年前から原型師松本和正さんとカプセルトイの開発をしている
 →何かきっかけになればという秘めた思いから
・入社4年目に念願の企画開発の部署に配属されるが

 試作品を作るための指示がうまく伝わらず、改良する手立ても分からなかった
・最後に出来上がったものは自分が考えたものとは違った
・自信が持てないまま発売した商品は売れず、10か月後に異動を言い渡された

センスがない、才能がない、この先見込みがないって
烙印を押されたんだなと思いました

・国内での営業、中国工場での工場管理を担当
・自分が無知だったことに気づき始め、工場で金型、着色、素材について
 貪欲に吸収し始めた
・家では世界中のおもちゃを集め分解し、どんな仕組みか学んだ
・そのうち今なら頭の中に思い描いたものを形にすることができる自信がついた
カプセルトイの限られた条件でつくる、
 その縛りが自分には合っていると思うようになる

・日本に帰るたびカプセルトイの企画書を出し、その企画が通ると

 工場に的確な指示を出し改良を加えた
 →そうして作った商品は人気を博した
・結果に納得せずその後も10年異動希望を出さず、海外で仕事をした
・入社25年目(48歳)に企画開発の部署に戻り、

 密かに温めていたダンゴムシの企画を出すが全く相手にされなかった

引き下がったらもうおしまいだな
今までやってきたことの自分の考え方、

企画の立て方が正しいことを証明することでもあったので
このアイテムだけは下げることができなかった

・通常5分のプレゼン時間だったが、30分近く話し続け、
 事業部長が「そこまで言うならやろう」と賛成してくれた
・その1年後に人生をかけたダンゴムシが発売、

 現場で売れていくのを興奮してみていた

(遠回りした)だからこそ 人にはない発想方法 
人にはない開発方法っていうのを
全部構築していけたんだろうなと思っています

プロフェッショナルとは
自分の置かれた環境に関わらず 人を喜ばせたい 

楽しませたいという情熱を持ち続け
常にいいものを作り続ける人 を私はプロフェッショナルだと思います

★★★★★★★★★★★★
今回の誉田さんはすごく遠回りをしたけれど決して情熱を失わなかった

不屈の人だと思いました。
生産工場でそんなに前向きに勉強できたのは本当にすごいことだと思います。
ガンダムの胸像、カッコよかったです。

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