にっぽん百低山 鞍岳 熊本

にっぽん百低山 鞍岳 熊本 テレビ

2024年10月25日(金)のにっぽん百低山鞍岳・熊本でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

撮影時期:9月上旬
最寄り駅:肥後大津駅
今回登る山:鞍岳(標高1118メートル)
今回のゲスト:茂森あゆみさん(歌手)
今回のルート:登山口~岩場~女岳~レンガ造りの建物~鞍岳山頂

茂森さんは高尾山に何度か登ったことがあるそうで、でも初心者だと言っていました。
高尾山はそれなりに大変だと思いますけど。

今も噴煙を上げる熊本の阿蘇山。周辺には阿蘇カルデラが広がり、
その北西にあるのが鞍岳
女岳と鞍岳(男岳)があり、その名の通り馬の鞍のような形をしている。
馬と関わりが深いのは名前だけではないそうで、それは一体どういうことなのかを探っていきます。

登山スタート前にお堂に牛馬の神が
小さなお堂の中に石造りの「牛馬の神」がいました。
麓の鞍岳山円満寺で毎年3月に山開きになると牛馬の健康を祈る祭りが

おこなわれています。
古より鞍岳は牛馬の神が住む山として信仰されてきました。

しばらく歩いてから登山道
山道が細く足元は木の根っこがあるので歩きにくそうです。
森はうっそうとしていてしばらくすると結構な急登になりました。
茂森さんは登山初心者ということで、これはなかなかきつそうです。
すると鎖場ならぬロープ場が出てきました。
これはかなり大変ですが、茂森さんは笑顔を絶やしません。
さすがですね。


馬酔木の森が広がる
馬酔木あせびの木は葉に有毒な成分があって馬が食べるとふらつくそうですが、

見た目はなかなか美しい木です。
登山道に積み上げられた石は細長い板状のもので、
これは板状節理といい
流れ出た溶岩が何層にも重なりながら冷えて固まったものだそう
です。
鞍岳は比較的穏やかな溶岩の噴出によってできています。
近くの阿蘇山で起こった激しい噴火により鞍岳の形は崩れ今のような形になったと

考えられています。

女岳の前に難所
岩がごつごつした場所を登っていきます。
類さんが先を進むのでどんどん行きますが一人だったらルートに困りそうな感じです。
登り切ると先ほどの難所が嘘のような草原が広がっていました。
その最中に女岳の山頂がありました。
今までの登りが嘘のように穏やかな山頂です。


牛や馬を守る馬頭観音像
稜線の先に、レンガ造りの建物は畳半ほどで中には石像がありました。
この石像は馬頭観音といい、麓の牛や馬を守る役目をしている仏様のお堂でした。
昭和の初めに麓の信者さんが総出で作ったそうです。
それぐらい麓の人々にとっては馬頭観音は信仰の対象だったそうです。
阿蘇は日本有数の牧畜がさかんな地域で1000年以上の歴史があります。
平安時代には朝廷の牧場が整備され戦で活躍する軍用馬が育てられていました。
鎌倉時代には武士の信仰を集めるようになり、鞍岳に祈願すると馬術上達が叶うと

信じられるようになりました。
田畑の牛や馬の健康を守る神として麓の人々の間にも広がりました。


山頂までは険しい道が続く
先ほどあったロープ場まではいきませんが、かなりの急登を歩き、

最後は草原のように開けた場所に出ると山頂が見えました。
360度の大展望が広がり阿蘇のカルデラも見えました。
茂森さんが「ヤッホー!」というと少し山びこが聞こえたそうです。

残念ながらテレビ越しの自分には聞こえませんでした。

下山の後のお楽しみ:馬勝蔵
類さんは焼酎、茂森さんはビールで乾杯しました。
お酒のおともは馬刺しの盛り合わせです。
茂森さんは登山初心者と言いながらも最後まで笑顔で、疲れた顔も見せないのは

すごいなと思いました。

今日の一句  松虫草 パステルブルーの 隠れをり   吉田類

★★★★★★★★★★★★★★
今回は思った以上に大変な山でした。
ゲストの茂森さんは笑顔でしたが、これは登るのはきつそうですね。
途中があれだけ急登なのに山頂が穏やかなのがなんとも不思議な山でした。

にっぽん百低山 毎週金曜午後5時30分~ NHK-BS

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