2023年11月23日(木)の「サラメシ」は
「まるごと群馬SP 豊かな自然と食 受け継ぎ守る人」でした。
以下、一部ですがまとめと感想と少しネタバレです。
フォトグラファー阿部了さんの「お弁当を見にいく」シリーズ
場所:群馬県高崎市
会社:創業44年のだるま工房「だるまの幸喜」
だるまの製造過程とは・・・
①原料となる使用済の卵パックの紙トレイをまとめて仕入れる
➁紙パックに水を合わせて混ぜる
➂だるまの型を沈めて真空成型法という方法で水分を一気に抜くと紙の繊維だけが残る
④中が空洞の薄皮のだるまができる
⑤つぎめはへらでならして整える
⑥1週間天日干しする
⑦生地が乾いたら貝殻やニカワを混ぜたものを塗り下地を整える
⑧乾いたら赤い塗料を全面にかける
⑨顔を描く
高崎のだるまの特徴
・目元が鶴、ヒゲがカメのおめでたいデザイン
絵付け担当は社長の奥さん(50代)
筆を使い一気に顔を仕上げていきます。
まあ、あれだよ。いっぱい描けばいいんだよ。
だいたい1万個ぐらい描けば大丈夫だよ。
(絵付けをしていた義理の母から言われた言葉)
お弁当を見にいく@作業場の休憩室
お昼は自宅で食べる人も多いそうですが、お弁当派の人は
作業場の休憩室でいただきます。
成型担当のシミズさん(50代)のサラメシ
丸いお弁当箱にぎゅうぎゅうに詰めたお弁当
・ふりかけご飯、卵焼き、サラダなど
阿部さんもツッコむぐらいにぎゅうぎゅうでしたが、
これがシミズさんのやり方のようです。
下地染色担当のカツミさん(40代)
・サケフレークのかかったご飯、お肉、エリンギとしめじの炒め物
きのこは子どもたちが嫌いで冷蔵庫で余りがちなのでお弁当に入れているそうです。
成型担当のタケイさん(50代)
・おにぎり、焼きそば、トマト、ゆでたまご、卵焼き、お肉、りんご
ゆでたまごにのりでかわいく飾り付け、卵焼きはハートの形になっていましたが、
のりは前日にサラメシのために準備したそうです。
お正月のだるま市を迎えるために作業はピークを迎えているそうです。
頑張ってください!
尾瀬のゴトウさんに昼がきた
場所:群馬県片品村の尾瀬国立公園
会社:尾瀬建設
仕事内容:尾瀬の木道のかけかえ工事
尾瀬国立公園
・年間16万人が訪れる群馬きっての観光地
・自然を動植物を守るために総全長64キロの木道が架けられている
・半年は雪に覆われることもあり、耐久年数は10年ほど
かけかえ工事を担うゴトウさん
二代目社長のゴトウさん(40代)、普段は従業員と共に主に道路工事を
手掛けています。
毎年秋になると尾瀬の木道のかけかえ工事を担っています。
雪が積もる前に行う必要があるため時間との戦いになります。
機械が入れないので人力で行うため重労働です。
順調に進んでも1日でわずか8メートルほどしか作業が進みません。
今年は1ヶ月半で130メートル分のかけかえ工事を行いました。
かけかえ工事の方法
①取り換える一枚160キロの敷板をはずす
➁一旦そばに別の木道を作っておく
➂新しい木道を設置する
国立公園ならではの制約として木はもちろんのこと木の根っこの伐採も
禁止されており、木を傷つけないよう注意しながら歩きやすい木道を設置しています。
手間と時間がかかる木道工事
木を何本も並べて木道を作りますが、並べた木で段差が出ないよう
反った木をうまく揃えるのがゴトウさんのこだわりです。
17年前から木道工事に携わっていますが、手間と時間がかかるため
最初はやりたくなかったそうです。
しかし道を通る利用者の感謝の声にこの仕事の意義を認識したそうです。
ゴトウさんのサラメシ
・カツ丼、味噌汁
作業場所近くの山小屋でメニューはおまかせでお願いしています。
山小屋のご主人は寒い中頑張って作業しているゴトウさんたちに
少しでも温かいものを食べてほしいと時間ご逆算して、
来たらすぐ食事が出す心遣いをしています。
普段はお弁当かコンビニランチですが、今回は作業場所が山小屋に近く
温かいものが食べられるということで、みなさんいい食べっぷりでした。
秋の尾瀬は寒く、撮影した日も雨が降る中重い敷板をずらしたり、
くいを重たい金づちで打ち込んだりしていました。
このような地道な作業があって尾瀬の美しい木道は守られています。
★★★★★★★★★★★★
今回は群馬スペシャルということで群馬のだるまと尾瀬について触れてみました。
だるまの顔に鶴と亀が描かれているなんて素敵だなと思いました。
紙でできているということで軽そうなので小さいものをひとつ欲しいなと思いました。
尾瀬の木道のかけかえはものすごい重労働で大変だなと思いました。
それを担ってくれる人がいるから尾瀬の景観が保たれていると思うと、
本当に頭が下がります。
サラメシ 毎週木曜夜7時半~ NHK総合
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