2024年6月21日(金)の「にっぽん百低山」は「神峰山・茨城」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
撮影:4月上旬
最寄り駅:JR日立駅
今回登る山:神峰山(標高598メートル)
今回のゲスト:小林綾子さん(俳優)
今回のルート:登山口~鞍掛山~大煙突展望台~山頂
日立は桜の名所ということで、類さんが訪れた当日も桜がきれいに咲いていました。
今回登る山にも桜がたくさん咲いているそうです。
ゲストの小林さんはこの山に立つ高い煙突を題材にした映画に出演したそうですが、
撮影場所が違う場所だったそうで、見たことも登ったこともないそうです。
そうなんですね。
白い桜がお出迎え
登山道はちゃんと舗装されていますが、傾斜はそこそこあります。
オオシマザクラと呼ばれる白い花をつける桜でとても背が高いです。
別のオオシマザクラの木もとても大きくて立派でした。
この時はすこし天気が悪く曇っている感じでした。
鞍掛山で小林さんが類さんに渡したモノ
桜を見ながら話しているうちにひとつめのピークである鞍掛山につきました。
すると小林さんがポケットをゴソゴソ。
類さんに桜餅をプレゼントしました。
二人で桜餅を食べて一息つきました。
今度は桜のトンネル
しばらく歩くとオオシマザクラがまた見えてきました。
200メートルにわたり100本の桜が植えられています。
地元では『オオシマザクラ銀座』と呼ばれているそうです。
そのうちヒサカキという木が現れるようになり、それがトンネルのように
登山道を囲っています。
ヒサカキは神事に欠かせないものですが、すごく高い木に育っているのもあり
類さんもびっくりです。
大煙突が出来たワケ
登山道に岩が露出していました。
角閃岩というとても古い時代の岩です。
5億年前にできた岩で、この辺りは日本最古の地層だそうです。
その地層から銅鉱石(銅の元となる石)が出てきました。
江戸時代に水戸徳川家が銅の鉱床を発見、採掘がはじまりました。
その後明治38年に近代的な日立鉱山が作られ、大規模な採掘を開始して
日本有数の鉱山となりました。
大規模な溶鉱炉を神峰山の山麓に作ったところ大量の亜硫酸ガスを吐き出してしまい、山の木が全部枯れてしまい、近隣の農作物までダメにしてしまいました。
その煙害を防ぐため世界一の高さを誇る大煙突を作りました。
その大煙突は効果を上げ近隣の被害は激減しました。
はげ山になった神峰山にオオシマザクラを植えることになりました。
オオシマザクラは活火山に耐え花を咲かせることから選ばれました。
ヒサカキも同様に煙害に強いという理由で植えられました。
残念ながら強風で大煙突が折れてしまい、現在は三分の一ほどの高さになって
しまいました。
4月上旬は花の宝庫
その後いろんな花を二人は見つけていきます。
小林さんも花に詳しいですね。
花を見ながら歩いているうちに急登になり、その先が山頂でした。
残念ながら霧で真っ白でしたが、晴れていたら大煙突や日立の町、
太平洋まで見ることができる絶景が広がっていたはずです。残念・・・
下山の後のお楽しみ:TOMO 友
日立の自酒で乾杯し、メヒカリの刺身をいただきます。
コリコリとした食感と脂がのったご馳走で、小林さん曰く口の中で溶けるような感じだそうです。
今回の一句 花の峰 大煙突の 黙祷す 吉田類
★★★★★★★★★★★★★★
小林さんは登山が趣味ということでさすがに慣れた様子で歩いていました。
またお花にも詳しいしすごいなと思いました。
大煙突のエピソードは全く知らなかったので、今回もすごく勉強になりました。
にっぽん百低山 毎週金曜午後5時30分~ NHK総合
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