2024年3月2日(土)の「ブラタモリ」は
「奈良・正倉院~なぜ1,300年もお宝を守れた?~」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。
今回は東大寺正倉院に絞っているので、スタートは東大寺の中からでした。
朝8時半から撮影ということで、観光客の方は誰もいないそうです。
<<タモリさん小話>>
校倉造りは空気が湿ってくるとぎゅっと間が詰まって湿気を
入れないようにし、乾燥するとするっと開いて通気がよくなる話、
東大寺の人に聞いたらそんなことありませんって。
びっくりして、また小学校の先生に嘘つかれたなって。
(かつては有力な説だった)
今回のタモテバコ:なぜ、1,300年もお宝を守れた?
今回の案内人
・宮内庁正倉院事務所 所長 飯田剛彦さん
・宮内庁正倉院事務所 保存課長 中村力也さん
今回のルート
①正倉院前
②正倉院北倉
奈良時代(正倉院)のお宝とは?
螺鈿紫檀五弦琵琶
・奈良時代中国から日本に伝わる
・5本の弦を持つ琵琶は1000年以上前に失われた伝説の楽器で、
世界に唯一現存するもの
平螺鈿背八角境
・琥珀はミャンマー、トルコ石はイランとグローバルな素材が使われている
紅牙ばちるの尺
・紅色に染め上げた象牙を削って模様を描いたものさし
蘭奢待(黄熟香)
・東南アジアから伝わった香木
・天下の名香
納御礼履
・聖武天皇が儀式で履いたと伝わる靴
正倉院宝物は聖武天皇が実際に使ったものを集めたのが始まり
国宝指定は1点もない→宮内庁が管理しているから
正倉院のお宝を守った秘密に迫る
<校倉造り>
・校木を井桁に組んで建てる、奈良時代の倉庫に多い
・木材自体の調湿性能が非常に高い、それによって(宝物が)守られている
<高床式>
・高さ2・7メートル、40個の柱は束柱といい、土台だけになっている
・正倉院本体とつながっていない
・屋根の重みが193トンあり、重みで安定している
木材を巧みに利用している
正倉院の宝物を守る仕組みとは
<天皇の許可がいる>勅封
・江戸時代で6回、他の時代では100年開けない時もあった
・現在は西宝庫に宝物は保管されているが、開封の儀がある
・現在は正倉院は所長権限で開けられる
<宝物を入れた箱>杉
・箱の中は外より湿度が安定している
・杉は宝物にとって有害な物質を発生しない
・接合部分に漆を使っており、密閉度があがる
・足がついている
800年前に訪れた危機
・1254年(鎌倉時代)北倉の扉に雷が直撃、中まで火が回った
・東大寺の関係者が宝物を逃がした
正倉院の防火対策とは?
<古代>いくつもの池や井戸を備えていた(春日山からの3本の水脈があった)
<現代>放水銃4基(停電しても利用できるよう機械を使わずに水圧を出すため
高低差を利用し、高い場所に水をため引いている)
・宝物はないが、近くで火災があり火の粉が飛んでくるといけないから
・正倉院特設消防隊(明治時代消火の手伝いとしてボランティアで結成、現在25名)
宝物を守る切り札とは?
・宝物の修理、調査、研究するための施設
・塵芥(明治時代 宝物の箱の中の布や木片などを集めたもの)もお宝とした分類し
宝物の一部がみつかることがある
・塵芥はすべて取っておく
正倉院の中に入っているものはすべて受け継ぐ意志
タモリさんの衣装
・エンジ色のダッフルコート
・ブルー系のチェックのシャツ
・ブルー系の襟付きボタンつきのセーター
・白のチノパン
・黒の革のスニーカー
・濃い紫色の手袋
今回のランチ:ランチの写真はありませんでした。
★★★★★★★★★★★★★★★
またまた昔習ったことが今違うことを知りました。。。
校倉造り、そうなんですね!勉強になりました。
今回は正倉院一択でしたが、改めてそのすごさを知ることができました。
ブラタモリ 毎週土曜夜7時半~ NHK総合
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