にっぽん百低山越知山福井

２０２４年５月３１日（金）の「にっぽん百低山」は「越知山・福井」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

今回のオープニングはJR福井駅でした。
類さんは全身紺色で決めています。
いつもは黒色ですが、紺色も似合っていますね。

撮影：３月下旬
場所：福井県福井市
今回登る山：越知山（標高６１３メートル）
今回のゲスト：高橋愛さん（俳優・モデル）
今回のルート：小川コース登山口～明日の岩屋（泰澄が修行した場所）
～独鈷水～ブナの森～越知神社～山頂

今回は泰澄が１４歳で初めて修行した山ということで、最初に泰澄が生まれた
地に立つ泰澄寺にお参りしました。
今回歩く登山道は泰澄が歩いた道と同じ道のりです。
それはすごいですね！

泰澄　奈良時代の修験道の僧。白山を開山したとして知られる。

入り口からなかなかの道
看板はあるので道であることはわかりますが、地面が杉の落ち葉などに
覆われているのでちょっと心配になる感じです。
類さんたち２人は前回より慎重に歩いているように見えます。
そんな中でもキレイな花（タンコウバイなど）を見つける類さんはさすがですね。

看板がちょっと小さい・・・
目の前に大岩が見えました。
そこはとても急峻な場所で大きな岩が刺さっているようです。
その岩はいくつか重なるようにあり、隙間があります。
そこは『明日の岩屋』と呼ばれ泰澄が修行した場所だそうです。
岩はとても大きくとても神聖な場所といった感じですが、
それを知らせる看板があまりに小さくてさりげなさ過ぎました。

あいにくの天気で白山見えず・・・
その後尾根道に出ました。
なだらかで歩きやすそうです。
類さんは天気がよければもっとよかった、白山も見えたはずなのにと残念そうです。
前日に雨が降ったそうで、足元がぬかるみ歩きにくそうです。
赤土が滑るそうで、２人とも歩幅を狭く慎重に進んでいきました。

独鈷水とは湧き水のこと
登山道のそばに水が流れ出て滝のように落ちていました。
地元では独鈷水とっこすいと呼ばれているそうです。
独鈷とは修験者が修行の際に使う法具で、泰澄が独鈷で岩を突くと
水が噴き出したと伝えられているそうです。

越知山は特別な霊山だった
越知山は泰澄が登る前からすでに聖なる山として知られていたことが
近年の研究で分かってきました。
越知山の水は『変若水をちみず』と呼ばれ、飲めば若返る（若返りの水）と言われた
聖なる水を敬う日本古来の信仰で、その『おち』の名のつく越知山は
若返りの聖地で信仰の対象だったといいます。
またこの山にある赤土には辰砂しんしゃと言われる水銀の原料となる鉱物がほんの少し
含まれていました。
水銀は人間には有毒ではありますが、かつて中国では不老不死の薬でした。
高橋さん「始皇帝が飲んでたやつだ！」
辰砂が採れる越知山は不老不死の聖地とされました。
（中国からの考えが日本にもやってきた）
そんな聖地であった越知山ですが、泰澄は若返りや不老不死のために
越知山を目指したわけではなく、重税で苦しむ庶民のため安寧と平和を
願ったそうです。

天気が回復！
ブナ林を歩くころには天気が回復してきて陽射しが出てきました。
ブナ林は葉が落ちまっすぐ上に伸びています。
水が湧き出る山にはブナ林がありますね、さすが天然のダムですね。

無数の石仏が並ぶ
越知神社は立派な木造の神社でした。
その奥にたくさんの小さめの石仏が並んでいました。
これらは中世以降、戦国大名や商人たちが寄進したものだそうです。
建物に収められた千手観音がありその足元には江戸時代に寄進された
千体地蔵が並べられていました。

山頂で白山は見えるのか？
山頂到着の時には白山は見えなかったのですが、１０分後なんと白山が見えました。
山頂が雪に覆われた壮大な白山が見えました。
あんなに高い山なんですね。
類さんがいうようにぼんやりとした雲のように見えてしまいます。
２人とも白山が見れてよかったですね。

下山の後のお楽しみ：季節料理　磯
福井の地酒とともにいただくのは越前ガレイの塩焼きです。
あっさりしていて美味しいとのことでした。
高橋さんはお酒が強いのかな、日本酒を飲んでも全然顔色が変わっていませんでした。