にっぽん百低山 金華山 宮城

にっぽん百低山 金華山 宮城 テレビ

2024年10月11日(金)のにっぽん百低山金華山・宮城でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。


撮影時期:7月下旬
最寄り:鮎川港
今回登る山:金華山(標高444メートル)
今回のゲスト:本郷理華さん(フィギュアスケーター)
今回のルート:黄金山神社~沢沿いの道~岩場や不思議な木~
大海祇おおわだつみ神社~山頂

今回は港から船に乗って目的地を目指すということで待ち合わせは港でした。
しかも今回乗る船は海上タクシーでした。
ちゃんと救命胴衣を着けて、20分も船に揺られるそうで、

いつもと違って楽しそうです。

金華山は周囲26キロの小さな島で神社の神職人が住むだけのほぼ無人島
野生のニホンジカが500頭ほど住み、島ではシカは神の使いとして

大事にされています。
いにしえより黄金の神様が住むとされ、そのご利益にあずかろうと多くの人々が

訪れてきました。
なぜこの島は金の島とよばれるようになったのでしょうか。

登山入り口の神社に向かう
きれいに整備された金華山に立派な神社が建っていました。
金華山黄金山こがねやま神社といいます。
この神社の脇に山道に向かう道があり、登山スタートです。

金華山古金山神社
本殿には「金山昆古神かなやまひこのかみ」と「金山ひめの神」という神様をおまつりしていて、この神様が金銀財宝の守護神ち言われており、3年続けてお参りすると

一生お金には不自由しないという言い伝えが。
奈良時代、聖武天皇が東大寺に大仏を建立した際、陸奥国から黄金が

奉納され、それを記念して建立されたと言われている。

景色が一変・・・
港から神社まではすごく整備されきれいでしたが、登山が始まると

大きな岩があちこちにあり、大きな木々があるとても迫力ある登山道になりました。
類さんじゃないとどれが登山道かわからなくなりそうです。
本郷さんは今まで登山の経験はないと言っていましたが、

カナダで先生とハイキングしたり、白馬に行ったことがあるということで、
スポーツ選手だし全然大丈夫じゃないか?と思いました。

人が手入れしたような景観の秘密
類さんが登りながら夏なのに下草がほとんどないことを不思議がっていました。
普通なら草ボーボーですよね・・・
実はシカが食べてしまうそうで、金華山全体が人が手入れしたかのように

草が少ないのはシカが原因だったそうです。
それにしてもキレイに草がなくて、すごく手入れした感ありますね。
一部残っている草は毒があったりトゲがあったりでシカが食べることが

できないそうです。

倒木の下に花崗岩あり
大きな倒木の下からキレイな平らを持つ花崗岩が見えていました。
金華山は全体が花崗岩でできています。
東北地方の海岸沿いには古い地層がよくみられ、金はそうした古い地層から

見つかっています。

大金寺跡にはお地蔵様が2体
お地蔵様の前掛けには『金』とありました。青い前掛けです。
かつてこの地に「大金寺」というお寺があった名残りで、奥州藤原氏が寄進したもの

と言われています。
今はお地蔵様2体と小さな祠があり、広い空間が広がっていました。

稜線は日本庭園のよう
稜線にでるとシカが草を食べており、草はなくところどころ花崗岩がむき出しに

なっており、木々も稜線から片方にはあまり生えていません。
とても整備された庭園のようですが、シカが作り出した不思議な景観ということです。
これは美しいですね!


山頂には大海祇おおわだつみ神社
この神社は海の神様をまつっており、船乗りたちから信仰の山とされてきました。
類さんはここで何かおかしいと思ったようです。
山頂まで登っても特に金にまつわる何かに出会わないうえに、

山頂にまつってあるのは海の神様だったからです。

金華山で金が採れたことはない
東大寺に奉納された金は宮城県の涌谷から出たものでした。
万葉集で東大寺に金が奉納されたことを喜ぶ歌に『みちのく山』とあり、

金華山はかつて船乗りたちに『みちのく山』と呼ばれていたことから、
混同され『黄金花咲く金華山』と呼ばれるようになったんだそうです

すめろぎの 御世栄えんと 東なる みちのく山に 黄金花咲く 
                                   大伴家持(万葉集)

眺望も望めず・・・
山頂は神社のすぐそばでしたが、少し下ったところで眺望が望める場所がありました。
しかし見事にガスってしまい、まったく見えませんでした。
でも本郷さんはガスって見えないという経験も初めてだということで嬉しそうでした。
先ほどまではちゃんと見えていたのに山の天気って本当にわからないですね。

下山の後のお楽しみ:典典
石巻の地酒(冷)で乾杯し、お酒のアテは古くからクジラ漁で栄えた牡鹿半島の

名物料理であるクジラの竜田揚げでした。
これも本郷さん初めてということでした。

今日の一句  蝉時雨 石仏笠を 被りけり    吉田類

★★★★★★★★★★★★★★
今回は船で島に渡りほとんど人が住んでいない山に登るという、

いつもとはちょっと違った山でした。
が、大きな岩が転がりシカが草を食べて手入れしたかのような景観の山は

とても美しかったです。
なかなか気軽に登れないかもしれませんが、こういう美しい山があると知れて

とてもよかったです。

にっぽん百低山 毎週金曜午後5時半~ NHK-BS

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