にっぽん百低山 霊仙山 滋賀

にっぽん百低山 霊仙山 滋賀 テレビ

2024年12月6日(金)のにっぽん百低山霊仙山・滋賀でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

収録時期:10月上旬
最寄り駅:JR醒ヶ井さめがい
今回登る山霊仙りょうぜん山(標高1094メートル)
今回のゲスト:朝香りほさん(ファッションモデル)
今回のルート:沢沿いの道~汗拭き峠~お虎ヶ池~山頂

琵琶湖の東岸にそびえる霊仙山はかつて山岳信仰の聖地でした。
山頂付近の様子は神秘的であり、水に関係する意外な信仰とあるそうです。
それは一体どんなものなのでしょう。

江戸時代の中山道の醒井宿さめがいしゅく(滋賀県米原市)で待ち合わせ
かつての宿場町には現在でも清らかな水が流れており、古事記や日本書紀にも記された清らかな湧き水が、その名の由来とされています。
これらの湧き水は霊仙山からの伏流水だそうです。
川を流れる水は本当にきれいで人々が写真を撮っていました。


醒井宿から車で20分の場所に登山口が
登山口にも川があり、辺りは苔むしています。
杉林が広がる沢沿いの道を歩いていきます。
何度か沢を渡る場所がありました。手前に赤い紐が木にくくってあり

それが印なのでしょうか。
よく見ると沢の反対側にも赤い紐が見えました。
類さんのような経験者にしかわからないような気もします。
朝香さんは登山はほぼ初心者ということでびっくりしていました。

石段もないが急登が現れる
沢から離れた後、山の斜面がものすごい傾斜になっていて、
木の根っこに
ロープが張り巡らされた
場所に出ました。
根っこにロープは初めてみました。
この場所から稜線まで高低差70メートルだそうで、片手にトレッキングポールを

持ち、反対の手でロープを手繰り寄せながら登っていきます。
足元は土なので滑っちゃいそうですね。しかも前日に雨が降ったということで、

なおさらです。
ここが一番の難所だそうで、これはハードです!

分岐点で合目・・・
ロープがなくなった後も傾斜がきつい中歩き続けると看板が出てきました。
分岐点ということで、ここまでで合目だそうです。
まだまだ先が長いですね。
何気にクマに注意の看板があります・・・
2合目からは尾根道だそうですが、岩と木と苔があり、とても美しい景観です。

山中に響く声はなんと鹿!
歩いていると鳥のさえずりのような音がしたので、朝香さんがなんですかと

類さんに聞くと鹿の鳴き声なんだそうです。
鹿が仲間の鹿に人間がいるから警戒するよう鳴いているそうです

朝香さん「すごい、なんでも分かるんですね、すごい」
類さん「そうですね(私は)半分野生・・・
    もうこれだけ登っていたら野性味が備わってきます」

合目の展望台からの絶景
合目の展望台、というか開けた場所からは圧巻の景色が見えました。
二人とも感動していましたが、ドローンで引きの映像を見ると、

開けていたのはほんの一部で他は木々が茂っていました。
合目からは足元にゴツゴツした岩が現れ、これもまた歩きにくそうです。

合目はまた別世界
合目まで来ると、岩が大きくなり、木々はほとんど生えなくなり、ほぼ草があたりを覆っています。その中を山道がうねうねと続いています。
朝香さんが言うように滋賀の景色とは思えないです。
この景色が山頂までの2キロ続くそうです。
石はサンゴや貝などが堆積してできた石灰岩で、ハワイ沖で生まれた石灰岩が
海洋プレートで運ばれ、70万年前にこの場所で隆起
しました。
白い石が無数に見える様子はなんとも神秘的です。


木の鳥居と池が現れる
むき出しの石灰岩と草原の中を歩いていると鳥居が見えました。
この場所は雨ごいを行う池で、今でも麓の人々は毎年8月になると山に登り

雨ごいの儀式を行っています。
麓では干ばつが頻発し村同士が水争いが絶えなかったそうです。
この一帯の土壌は水はけのいい砂や砂利で、霊仙山からの水があっても
日照りが続くと水不足に陥ってしまいました。
琵琶湖からポンプで水が引き上げられるようになったのは明治の終わりごろ

からでした。
山の上でも枯れずに水をたたえた不思議な池はいつしか雨ごいの聖地となりました。


山頂からは琵琶湖が一望
石灰岩と草原を歩いていくと、その景色のまま山頂に到着しました。
山頂部分は石灰岩が高く積まれていました。
彦根市、琵琶湖、米原市、長浜市が見えました。
ドローンで山の形を見るとお盆のようななだらかな形をしていました。


下山の後のお楽しみ:魚丸
どこかの駅前のアーケード街のようです。
滋賀の地酒で乾杯し、ニジマスの刺身をいただきました。
刺身はキレイなオレンジ色で地元で養殖され脂がのった一品です。
おいしそうですね。

今日の一句   澄み渡る カルストの丘 鳥居見ゆ   吉田類

★★★★★★★★★★★★★★
今回の登山はとてもハードだったと思います。
朝香さんはバレエを長年習っていたということで体力には自信ありということでしたが、本当でした。
最後まで笑顔で登り切ったのはすごいの一言です。
滋賀の山にあのような白い岩が降り積もるように露出した山があるなんて知りませんでした。
登るのはきつそうですので、見て満足することにします。

にっぽん百低山 毎週金曜午後5時30分~ NHK

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