にっぽん百低山荒船山群馬

２０２５年１月３１日（金）の「にっぽん百低山」は「荒船山・群馬」でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

撮影時期：１１月上旬
最寄り駅：下仁田駅（そこから待ち合わせの物見岩まで車で５０分）
今回登る山：荒船山（標高１４２３メートル）
今回のゲスト：和田彩花さん（タレント）
今回のルート：内山峠登山口～鋏岩修験道場跡～一杯水～艫岩ともいわ～水神社～経塚山
（山頂）

今回はゲストと会う前から登山しています。
ゲストは前回と同様、和田彩花さんです。
すごく体力のある方なので、この山でもなんとかなりそうですね。
しかし荒船山がよく見える場所で待ち合わせっていうところからして
今回登る山の険しさが伝わってきますね。

平坦な頂上部が幅４００メートル、長さ２キロにもある山頂を持つ荒船山。
遠くから見ると荒波に浮かぶ船のように見えることが山名の由来になったとか。
山頂の形成には水が大きくかかわっているそうです。
それはどういうことなのか探っていきます。

登山口まで車で移動
今回は登る山が遠いのでゲストと待ち合わせした物見岩から車で１０分移動して
登山口まできました。
内山峠は長野県佐久市です。
この場所がすでに標高１０７０メートルだそうです。
尾根沿いの道は緩やかですがこの日は風が強いようで二人ともしっかり
防寒しています。
登った時期が１１月ということで紅葉がとてもきれいでした。

登山開始１時間でも景色変わらず・・・
１時間かけて標高１００メートルほど登ってきたそうですが、景色があまり
変わっていません。
いやーこれは大変です。
葉が落ちた山道を歩く二人。
足元には大量の落葉がありますが、かろうじて山道がわかります。
岩肌は最初はれき岩（火山岩と火山灰）、次は泥岩と違う岩が露出しています。

岩肌から水が流れる
水が流れる場所にやってきました。
ここは一杯水といわれる清水が流れる場所で昔から登山者の渇きを
いやしてきたそうです。
一杯水のある岩肌は安山岩（溶岩）でした。

標高差１００メートルを一気に登る
ごつごつした溶岩の岩肌に木製のはしごのようなものがあり、そこを
よじ登っていきます。
はしごの次は岩肌をつたってロープに手をかけ、ロープを頼りに登っていきます。
足元はごつごつした岩なので大変です。
ロープもない場所は両手も使いながら慎重に登っていきます。
二人は１５分ほどで登って平坦な部分に出てきました。

展望台からは絶景が見える
艫岩展望台からは大展望が広がっていました。
妙義山、浅間山、北アルプスが一望できました。
これはすごい。
この日は眼下には紅葉が広がっていました。
しかし足元は断崖絶壁でその高さは１００メートルもあります。
この岩は安山岩で山頂は安山岩が一枚岩のように覆っているそうです。

荒船山のできた経緯
６００万年前から始まった火山活動で出た火砕流が川を堰き止め、荒船山がある場所は湖になりました。
湖の湖底は当初は火山岩などで凸凹していましたが、間に泥が溜まり徐々に
平らになりました。
その後３５０万年前に起こった火山活動で湖とその周辺に溶岩が流れこんできました。
平らな湖の上には平らな溶岩台地が出来、これが荒船山頂部の原型になりました。
しかも湖の中にできた安山岩は周囲よりも厚くて頑丈でした。
そのため長い年月の浸食に耐え残り、荒船山のテーブルマウンテンが
出来上がったと考えられています。

山の上に水が流れる不思議
小さな祠があるだけの水神社のそばに川が流れていました。
どうしてこのように山頂に水が沸きだすのかよくわかっていないそうです。
かつて麓ではこの水を持ち帰り雨ごいをする風習があったそうです。
確かに平坦な山頂に川が流れているなんて、不思議な光景ですよね。

山頂は少しだけ登る
ずっと平坦な道のりでしたが、最後に少しだけ登ると山頂に到着しました。
山頂から見えた浅間山は木々が葉を落とすこの時期にしか見られないそうです。
山頂はあまり広い場所ではないのがドローンの映像からもよくわかりました。
今回はすごく大変だったと思います、お疲れ様でした。

下山の後のお楽しみ：すき焼き（おそらく店名）
地酒で乾杯した後は豚すき焼きです。
養豚が盛んな下仁田では昔からすき焼きといえば豚だったそうです。
甘くてすごくおいしいそうです。