ブラタモリ 八王子

ブラタモリ 八王子 テレビ

2022年5月28日(土)のブラタモリ八王子でした。
以下まとめと感想と少しネタバレです。

今回のお題は「八王子はなぜデカい?」でした。
今日のタモリさんのお洋服は淡いグリーンのニットにベージュのパンツです。
今日もおしゃれですが、やはりタモリさんのコーディネートは抜群です。
野口アナは切り返しのある白いブラウスに黒のパンツです。
お天気は普通ぐらいですが、寒くはなさそうでよかったです。

最初の案内人の八王子市郷土資料館学芸員の美甘(みかも)由紀子さんでした。

八王子情報1
東京都で二番目の大きさ
人口58万人(東京都の市町村の中で1位)

八王子は100年で人口14倍、面積25倍と大きくなっています。
八王子は徳川家康がいた武蔵と豊臣家が納めた甲斐との境に八王子は軍事拠点として人工的に作られたのがはじまりでした。
甲州街道をわざと曲げること(クランチ)で、敵の侵入を防ぐ役割がありました。
それが江戸時代には宿場町として栄え、相当の規模を誇りました。
次に登場した案内人は郷土史家の鈴木泰さんでした。
鈴木さんは大久保長安(ながやす)なる人物を紹介しました。
なんでも八王子のはじまりを作った人物だそうです。

大久保長安
甲斐武田、徳川家康に仕えた武将。
家康から武蔵国八王子を所領することになり、八王子の町や浅川を整備する。
後に江戸幕府勘定奉行、老中となる。
家康から全国の金銀山の統轄や、関東における交通網の整備、一里塚の建設などを一切を任される。

八王子は北は川越、南は小田原、西は甲州、東は江戸という交通の要所にある場所でした。
その南北の道をわざと曲げて作り甲州街道を通るようにしました。
そうすることで、八王子を通り過ぎないようにして、町が発展するように考えられたものでした。
問題だったのが近くを流れる浅川(あさかわ)でした。
度々氾濫を起こすので、最初は原野だったそうです。
川除(かわよけ)という堤防を作り、それは何箇所か切れて作られました。
川が氾濫すると川除の切れた部分から水が入りますが、流れは弱まります。
八王子の場合、その川除のそばには畑があり、さらにその奥に土手を作り、水位が増すとその畑に水が入り土手で止まるように作られていました。
これは武田信玄が行った治水方法である信玄堤に似ています。
長安が信玄の治水方法を参考にしたそうです。

八王子情報2
戦国時代に軍事拠点と整備された町。
甲州街道が通る立地に、大久保長安の尽力により軍事と商売の両方を兼ね備えた町として江戸時代にとても発展する。

ここでまた美甘さんにバトンタッチです。
今度は八王子がデカくなったきっかけを探るそうです。
八王子と浅川を挟んだ隣町の工場にやってきました。
タモリさんは工場内を流れる湧き水からここが浅川の段丘崖であることに気付きました。
この湧き水が水を通しにくい地層を通って浅川に流れるそうです。
今はこの工場は消防車を作る工場だが、明治時代には違うものを作っていたそうです。
崖に穴が開いている場所にやってきて、豊富な水が必要な工場とは製紙とタモリさんは言い当てました。
さすがですね。
製紙にはたくさんの水がいるので、水が湧き出るというのは好立地でした。
なんでも明治20年代には富岡製糸工場よりも多い生産量を誇り、最盛期には日本一の生産量があったそうです。
工場内には巨大な池があり、横浜から来た生糸商人を接待する場所がありました。
写真では建物に提灯が飾られて、かなり華やかな雰囲気です。
今は見る影もないのが少しさみしいです。
外国人が移動できる範囲は制限されていたが、八王子はそこに入っていたので、ここで接待をして商談することができました。

八王子の隣町は生糸を使った織物産業が盛んになりました。
昭和の初め、経済的に深いつながりがあった隣り合う2つの町が合併し、タモリさんが予言したようにその求心力から戦後までに7つの町や村が合併してかなりの大きさになりました。
最後に合併したのが由木村でした。
由木は丘陵が多くあり、一方八王子にはもう宅地がなくなってきたため、この由木村は宅地開発され、今ではこのエリアだけで人口11万になりました。
またこの広大な土地を必要とする大学が作られ、現在では旧由木村には大学が7つ、八王子全体で21の大学、短大、高専があります。

八王子情報3
浅川の断層崖から染み出す水で生糸、織物産業が盛んになり、その2町が合併すると戦後までに7つの町や村が合併する。
最後に合併した八王子の右側にある由木村には丘陵が広がり、そこが宅地開発され住宅地不足が解消された。

八王子の町はどうやって大きくなっていったのかよくわかりました。
最初は軍事拠点と商業の町、明治時代に入ると豊富な水を生かした製糸から織物工業の町、その求心力から周りの町や村が合併して大きな土地を持つ町に発展した、ということでした。

最初はいい天気だったのに、最後由木村のあたりでは雨が降ってきてしまって残念でした。
タモリさんが寒くないといいなと思いました。
エンディングではお昼はラーメン?それともうどん?麺類を箸で持ち上げているお二人が映っていました。
今回も面白かったです。

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