解体キングダム 巨大風車

解体キングダム 巨大風車 テレビ

2023年11月1日(水)の解体キングダム
巨大風車10基を解体せよ!でした。
以下、まとめと感想と少しネタバレです。

潜入するのは:伊野尾慧
場所:福岡県北九州市の響灘ひびきなだ風力発電所
期間:5か月で10基の風車を解体する


解体ファイル18 巨大風車
・高さ65メートルのタワー
・発電機などが入ったナセル
 ➡老朽化のため解体することに


難関ポイント:巨大風車10基を短期間で解体せよ!
<解体方法>
巨大なクレーンで風車をパーツごとに吊り落とす
最初は羽(重さ30トン以上)
・とび職人が羽の根元にあるつりピースにクレーンのつり具を取り付ける
 ナセルの上でとび職人さんが作業をする
 作業は2人1組で行い1人は羽の接続部の先っぽに立たなければならない

ナセル 羽根のシャフトや発電機が16畳のスペースに所狭しと入っている

解体こぼれ話
安全作業を支える『解体日誌』
とび職人の梅友さんは毎日明日の作業ノートを書いています。
ローター(羽)の解体の予習と復習がノートにびっしり書かれていました。
梅友さんの会社ではリーダー格の方が自主的に解体日誌を毎日書いています。
梅友さん曰く(作業する)条件が全く違うので、危なくないように、失敗が少なくなるように解体日誌を書いているそうです。

解体ミッション開始
①とび職人の梅友さんが合図を出してクレーンを誘導しつり具をかける
・クレーンは風車の後方から吊って取り外した羽をタワーの前方に倒す
・ワイヤーロープを垂直にする
・クレーンで吊る力は羽の重さと同じにする(はずした時羽が不安定にならないように)

➁羽を固定していたボルトからナットを外す(44本)
ここでナセルの上にいた工事責任者から連絡
「上がせって(当たって)います、下が開いているね」
(羽とナセルの間隔が上が狭く下が開いている状態のこと)
・とび職人の梅友さんはクレーンにつる力を150キロ下げるよう指示
➡動きがないのでもっと下げるとボルトが動いたが羽の重さと比較すると

 3トンほど軽い
・クレーン担当者がクレーンのブームをもう20センチ倒したいという
➡傾きが正しくないと吊る力が正しく伝わらない
・クレーンを倒すとボルトが動き始めた
➂つる力を元に戻しとび職人さんが無理なくボルトが羽から離れるポイントを

 確認しながら羽を外す

  ミッション成功!
(2年後に国内最大の洋上風力発電所に生まれ変わる)

風車のリサイクル問題
・風車のタワー部分(鉄)はガス溶断して再利用
・羽(GFRPガラス繊維強化プラスチック:軽くて丈夫、自由に形を変えられる)は

 埋め立て処分 ➡年間30万トンほど

解体マメ知識
解体現場のリサイクル問題
工事現場から出た廃材などのリサイクル率は97%で世界有数の高さ
GFRPのリサイクルが進んでいない
・ガラス繊維とプラスチックが複雑に絡み合い、GFRPとして復活させることもガラス繊維とプラスチックにリサイクルすることもできない

現在リサイクルすべく研究が進んでいる
・マイクロ波を使ってGFRPを分解
 特殊なアルコールに浸したGFRPを300度に加熱
 さらに圧力をかけながら4時間反応させる
➡完全に分離することに成功

伊野尾さん「解体キングダムでも部材まで追っていきましょう」


★★★★★★★★★
羽の部分のリサイクルができないことに驚きましたが、

埋め立てじゃない方法を積極的に模索してほしいです。
テレビでもこういった話をどんどん取り上げ、

生活で利用するもののリサイクル意識が高まっていけばいいなと思いました。

解体キングダム 水曜夜7時57分~ NHK総合

見逃した方はU-NEXTでどうぞ。
今なら31日間無料体験。


U-NEXT

タイトルとURLをコピーしました